ポジティブ心理学の勉強 オプションBでレジリエンスを学ぶ 第9章
この章では仕事での失敗と学びについて書かれています。
最初に出てくるのはイーロン・マスクのスペースXがロケットの回収に初めて成功するシーン。
夫を亡くしたサンドバーグさん一家を励ますために、イーロン・マスクが実験の立会いに招待してくれました。実はイーロン・マスクも最初の子供を2ヶ月半で亡くした経験がありサンドバーグさんの気持ちがわかるよと励ましてくれます。
私から見るとイーロン・マスクはPayPalで成功して、テスラとスペースXの2つのイノベーティブな企業を経営する天才的な起業家で失敗なんて知らずなんだろうなと思っていましたが、スペースXがロケットの洋上回収に成功するまで3回の失敗をしてて、3回目の失敗で心がズタズタになったってコメントしているのを聞いて、失敗に負けずに挑戦し続けた結果がいまに繋がっていることがわかりました。
このエピソードと一緒に経営学者がロケットの打ち上げの成功要因を分析した結果が紹介されています。打ち上げの成功率が高かった組織は、今までも打ち上げを成功させてきた組織だと思われていましたが、検証した結果は正反対のことがわかりました。失敗した回数の多い組織ほど次の試行で成功させる確率が高かったのです。
また小さな失敗より大きな失敗をした組織の方が、より失敗を分析して改善するので、次の試行で成功する確率が高くなります。
失敗から学んで成長できるという事実は希望を感じさせます。
人生で後悔していることを人に聞くと70%の人がチャレンジしなかったことをあげます。人は失敗したことよりチャレンジしなかったことに後悔を感じるのです。
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チャレンジと失敗から学ぶことの重要性をよく知っているFacebookでは、リスクを果敢にとるような仕組みができています。このような組織は社員が失敗から学ぶことができるので、結果としてパフォーマンスが高くなります。
グーグル、マッキンゼー、Facebookなどサンドバーグさんのキャリアの中で失敗やフィードバックから学んだ人の話や、失敗から学ぶための組織的な仕組みなど実際の事例が紹介されていて興味深いです。
次回:第10章 もう一度愛し合う